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（※沖縄・離島を除く）

TCB jeans

（TCBジーンズ）

デニムの聖地、岡山県倉敷市児島にあるジーンズの縫製工場の自社ブランド「TCB Jeans」 。

ジーンズ好きが集まって日々作られる製品たち、シンプルな中に細部にまで行き届いた見応えのあるディテールから、知識や縫製などの技術力の高さが伺えます。

着用と洗濯を繰り返して生まれるヴィンテージのような風合い。

自分だけの一着に育っていく過程が楽しめるのも魅力です。

製品の魅力を最大限引き出すモノ作りは圧巻です。

Wool Lined Type 1 Jacket

TCB jeansのWool Lined Type 1 Jacketです。

人気の30's Jacketにブランケットを付けた、2021AWの限定生産モデルとなります。

2月〜3月中旬頃のお届けとなります。

去年大好評に終わったWool-Lined 50's Jacket。

ヒネリが無いと言われればそれまでですが今年は１stの裏付きの登場です。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

イメージ的に1stのBLANKETは30年代に存在してたのかと思ってましたが、紐解くと1951年。

2ndに移行する直前の1年間のみの生産になるみたいです。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

古着の519XXを観ながら色を決めて織って頂いたのはもちろんですが、今回はたまたま古着の１着の中に前身と後身でピッチの違うボーダーが使われてました。

恐らく当時の事ですから織る度にボーダーの打ち込みのテンションも変わってたんだろうし、色のブレも存在したんだと思います。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

それを再現する為には当たり前ですが２つの生地を作る必要が有りました。

前身頃にはピッチが広め、色も薄め。

後ろ身頃にはピッチが狭め、色も濃いめの2トーン仕様になります。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

糸の太さは縦糸が20番手の単糸

横糸が毛7で10番手の単糸を３本撚りにして織って頂いてます。

（一応分かりやすく翻訳してますが太一くんから届いた説明には現場言葉でたて　ニマルタン　ノリツキ　よこ　ケヒチ　トウバン　ミコ）でした。

現場言葉って何となく素敵で、私も児島に来て沢山の言葉を吸収したいと思ってた時期が有りましたが、毛織物関連の言葉は全然分かりませんね笑

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

ここからは私の推察ですが、ブランケットが何故色が違うのか？についてです。

基本的に現在の服造りのルールとして、生地のロット内生産というのが有ります。

1着の服のパーツは1ロールの生地の中で取れる分から作りましょうというイメージです。

但し、今回のVintageは裁断中に最後生地が足らなくなったか、もしくは縫製中に失敗したかで前身頃だけ違うロットの生地が混在したんだと思います。

結果として色もピッチも微妙に異なる生地が１着の中で使われるというイレギュラーな仕様になったんだと私は仮説しています。

*縫製中のミスや、縫製時に生地の織り不良が見つかることも多々あり、”裁ち替え”は縫製工場であるTCBでもよく起こることです。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

今回も前回同様XX DEVELOPMENTの太一社長にワガママを言い一宮のションヘル職人佐藤さんに織って頂いております。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

表地のDENIMに関しては正直悩みました。

年代が50年代なんだから、その当時のXXを参考にしたTCB50'sの生地を使おうと。

ただ、ここはアレンジを入れさせて頂いた形になりますが、1stと2ndで生地を変えたいなと思い30's JKと同じ生地を採用してます。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

去年購入して頂いた2ndと色落ちを変えたかったっていう部分も正直あります。

一応おさらいをすると、タテヨコ8番のメンフィスコットンを使用した12.5ozの生地になります。

シルエットは30'sJKの１stをベースにしてますがBLANKETが付いてますのでその分大きくなります。

（選んで頂くサイズは同じでOKです。）

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

そして今回参考にしたVintage同様に１枚袖を採用しました。

1stのBLANKET付きで２枚袖も見た事が有りますので2パターン存在したんだと思います。

ですが、何故１枚袖と２枚袖が存在したかまでは分かりません。

1枚袖を売りにしたアドも存在してませんし、T-BACKの様に原反の幅に起因しているという訳でもありません。

また、生産効率の面から考えても、後身のT-BACKの様にセパレートにした方が生地は効率よく使う事が出来ます。

ですから、１枚袖の方が生地の用尺は掛かってしまいます。

去年作った2ndは開きと袖下のステッチが別なので裏付きの中でもまだ組み立てはしやすかったです。

ただし、今回は開きからそのまま袖下のステッチと繋がる為制作がとても難しくなります。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

謎は深まりますが出逢っちゃったんだから仕方ない。

いつも古着やミシンとの出会いからモノづくりの意欲が湧くTCBです。

なので、縫いづらい仕様の一枚袖を頑張って縫うことにしました。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

Type1裏付き仕様の特徴として忘れてはならないのが針無しのスライドバックル。

素材は鉄ですが、銅のメッキを施した後に黒いメッキを重ねてます。

その後にオガクズで揉んで、マット感を出す事によって当時の雰囲気を再現しています。

着用を重ねてるうちに黒が剥がれ、中の銅褐色や鉄のサビが混ざり、何とも言えない赤茶のバックルが完成するのが楽しみです。

因みに装着方法も縫うのでは無く、鉄の棒で打ち込んで付ける方法になります。

２つの意味で針無しバックルと呼んで良いでしょう。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

30's Jacketをベースに作っていますので、インナーが変わらなければ同サイズで選んでいただけます。

同じサイズ感で着られる場合は30's Jacketと同サイズを。

内にもう少し着込まれる場合は、１サイズアップをおすすめ致します。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

さて今回の2021年の最後の発表であるWool Line 30's jacket

1stの裏付きは再生産はせず、用意したブランケットが無くなり次第注文は終了となりますのでご了承の程宜しくお願い致します。

まだ気が許せないコロナ禍ですが、このJKが素敵な冬を演出出来る事を願っています。

TCB jeans オフィシャルサイト抜粋

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